年齢と快挙との関係 本日の一枚■Joel Ross / The Parable Of The Poet
4月も終わりです。
今年1年も、もう3分の1がたちました。
これまでもスポーツの事を書いてきましたが、4月は何と言っても、9日にありましたボクシングのWBA&IBF世界ミドル級王座統一戦、ゲンナジー・ゴロフキン vs 村田諒太の試合。
結果は残念ながら村田選手が負けてしまいましたが、最後まで逃げずに前に向かって行く姿勢は本当に感動しましたし、試合後のインタビューでは久しぶりに大泣きしました。心よりコロナ渦で大半なのにも関わらず、選手たち、大会関係者のみなさま、よくぞこの試合を実現してくれて、ありがとうございました、と言いたいです。今回はTVの中継がなくAmazon Primeの配信のみでしたので、当日は今までこんなに携帯の画面を見続けたことがない、というぐらい見ておりました。
配信のみ、という是非はおいといて、その後、Amazon Primeのおすすめに、映画ロッキー(+続編のクリード)のシリーズが頻繁に出てきて、久しぶりに何作か見て、もう10年分ぐらい泣きました。やはりロッキーシリーズは名作と再確認(今見るとちょいちょいそれはないだろ、と突っ込みたくなるところ多数ありますが)。
映画の中でロッキーは確か30歳過ぎぐらい、これでももうボクシングではロートルな扱いを揶揄されるシーンもあるのですが、前述のゴロフキン選手は40歳でバリバリの現役。本当に凄い。
しかも、試合翌日に日本観光を楽しむ姿もSNSでUPされており、あまり試合のダメージも見られず余裕を感じました。
と、衝撃と感動も束の間、翌日の10日にプロ野球の千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手が完全試合を達成しました。
よく「ノーヒットノーラン」はちょくちょく(これも凄い記録です)あるのですが、「完全試合」は20年以上ぶり(完全試合とノーヒットノーランの違いはお父さん、お母さん、もしくはSiriにでも聞いてください)。
贔屓のチームではないですが、野球ファンであれば、とにかくただただ凄いということがわかるはず。しかも日本記録の19奪三振!
それを若干20歳で達成!?もうわけがわからなくなりました。
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と、ここまで書いていて一つの疑問が。
ゴロフキン選手は40歳なのに現役バリバリであることが凄い、佐々木選手は20歳なのに完全試合達成が凄い、というようなことを書きましたが、果たしてこれはよいものだろうか...?と。
昨今、人種差別はもちろんのこと、性差別、学歴差別、ルッキズム...などがありますが、この年齢差別、もその一つにあるかなと思います。
お年寄りを老害扱い、若者は犯罪に走りやすい偏見、は極端な例でしょうが。
報道でもまだ多く見受けられますが、40歳なのに強い!20歳なのに快挙!というのも、そのうち消えていく表現になるだろうな、と思いました。
私も、もう片足、いや両足膝に浸かっているぐらいの古い人間なので、現代の潮流についていくのに中々必死なのですが、これも人間の進化の過程だとと思い、受け入れなければならないと思っております。
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ヴィブラフォンの新進気鋭の若手(これもよくないか)ジョエル・ロスの新譜。
今回は前作より、管楽器のメンバーを増やし、より厚みを増したサウンドで、組曲のような構成の作品。ただシンプルなモチーフとなるメロディーはあるけど、フリージャズに近い即興性も感じます。
各々のメンバーのソロもフューチャーしていることもあり、ジョエル・ロス自身のプレイは少し引いた形になっており、ジョエル・ロス単体でのファンとしては、ちょっと物足りなさは感じるかもしれませんが、まだこの作品の良さの全てを汲み取れていない気がするので、これからもう少し深く聴き込みたいと思います。
近日のライブです。
もしよろしければどうかよろしくお願いいたします。
■5/11(水)
蒲田 テラスドルチェ
藤井浩平(Bass)
しんいち(Drums)
川村信一(Tenor sax)
start 18:00
charge 投げ銭
ドラムのしんいちさんにお誘い受け、前回1月に続いてのライブです。
コーヒーがとても美味しいお店ですので、お気軽にお立ちよりくださいませ。※入店は営業時間内であれば何時からでも可能ですが、17時から少しの間は準備の時間をいただきます。ご予約は不要ですが、万一満席の際は予約の方を優先とさせていただきます。
※蒲田駅西口を出て、サンロードを入っていただき3~4分歩けば左側に「Dolce」が見つかります。
サイフォンで淹れた本格的な珈琲、お食事、スイーツも各種取り揃えている、開業43年の本格的な昭和風喫茶店です。
■5/14(土)
新子安 しぇりる
Kelly(vocal)
杉山泰史(guitar)
川村信一(tenor sax)
start 14:00
charge ¥1,500 + order
charge ¥1,500 + order
ボーカルのKellyさんとの久しぶりの共演です。
昼下がりのライブです。ジャズとJPOPを取り混ぜての曲目の予定です。
■5/19(木)
関内 アドリブ
川村信一(tenor sax)
篠田淳(piano)
大森哲也(bass)
川村成史(drums)
start 19:00
charge ¥2,000 + order
レギュラーカルテットです。
いつも頼れる素晴らしいリズムセクションをバックにジャズスタンダード中心にやります。
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