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今さら英語ができるようになりたいはなし 本日の一枚■Joel Frahm / The Bright Side

2月ももう終わりです。
苦手な寒さも弱まりつつありますが、代わって今度は花粉の季節で、ここ2、3日前から猛威が凄いです。
鼻がつまっているまま寝ているせいか、朝起きたらのどが痛くて痛くて...
花粉症ワクチンも開発してほしいものですよ、ファイザーさん、モデルナさん。
夏はめちゃめちゃ暑いし、いつからか毎年、どの季節も生きづらい世になりました。

*

突然ですが英語ができるようになりたいのです。
学生の頃から読んだり書いたりするのは、まだよいのですが、会話やリスニングがからっきしで、もっとちゃんとやってればよかったなと思うのです。
ただ、特に世界を旅したいとも思っている訳ではなく、別に異国の方に想いを寄せているという訳ではなく...

ワシはこの動画↓を理解したいんじゃ。


言わずと知れたジャズに留まらず、音楽界のレジェンド。ピアニストのキース・ジャレット。
現在は療養のため、演奏活動はしておりませんが、なんとインダビューに答えており、youtubeに上がっております。キースは取材やインタビューが嫌いだったと思うので、この動画を今日見つけた時、本当に驚きました。
キースも77歳。年相応さを感じるような話し方ですが、少しですがピアノも弾いております。
これにはとても感動的でした。
内容は現状と、過去の自分の演奏について話しているようなのですが、いかんせん英語がわからん。
youtubeの字幕設定にして聞き、推測しながら追っているのですが、もっと時間がある時にまたじっくりと見たいと思います。

それにしてもyoutube。とにかくもの凄い情報量です。
音楽だけでも人生が何回あっても足りないぐらいの量あります。
(合法、違法の区別はこの場ではひとまず棚に置いておいておきます)
ジャズを聴いたことのない人に、これから聴きたいけど何を聴いたらいいかわからない、という疑問にも、とりあえずyoutubeに「ジャズ」と打ち込んで検索かけると、はじめは誰が演奏しているか分からないようなBGMしか出できませんが、その関連動画を追っていくうちに、すぐにエバンスやマイルスやコルトレーンが見つかるので、その一言で済んでしまう。昔であれば、この名盤、あの名盤を買って聴け、と教えていたのに。

ひとつ弊害、という訳ではないのですが...数年前から、やはりyoutubeで見つけて気に入って、作品を集めている、サックスのジョエル・フラームという方がいるのですが、失礼な話、CDで残されている作品よりyoutubeで上がっているものの方をよく聴いてしまうのです。
youtubeで上がっているのはライブ映像が多いので、生き生きして熱いプレイを聴いた後、スタジオでレコーディングされたものを聴くと、なんだか少し物足りなさを感じるのです。
もちろんレコーディングされたものが悪いという訳ではないのですが、youtubeから聴いて気に入ったアーティストは総じてこういう傾向です。これは私だけでしょうか...?

こちらは最新作↓ピアノレストリオで作品としても素晴らしいです。ですが...

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こちらの動画を見ていつも感嘆してしまいます。
音色、テクニック、フレーズのユニークさ、ヴァリエーション、どれをとっても完璧で理想形なスタイルです。体系のスタイルについてはノーコメントですが。




近日のライブです。
もしよろしければどうかよろしくお願いいたします。

■3/2(木)
関内 アドリブ
【QUARTET】
川村信一(tenor sax)
篠田淳(piano)
大森哲也(bass)
川村成史(drums)
start 19:00
¥2,000 + order

レギュラーカルテットです。ジャズスタンダードをやります。
残念ながらお店の閉店予定の為、こちらでの出演は最後になります。
もしよろしければぜひよろしくお願いいたします。

s-kawamura shinichi

目のはなし 本日の一枚■Jeff Beck / Live at B.B. Kings Blues Club

1月ももう終わりです。
毎日凍えるような寒さで辛いです。

*

もういい歳、いや、いいかげんな歳になり、毎日寒い寒いとぼやいてはおりますが、幸いにもこれまで大きな病気もなく、元気に過ごしております。
体力も特に衰えているとは感じないのですが、唯一衰えが著しいのは「目」です。
もともと「ド」がつくほど近眼なので、学生の頃から眼鏡、コンタクトが欠かせないのですが、ここ1、2年ぐらいで明らかに楽譜やパソコンの細かい文字が見えにくくなり、度を強くしたりしたのですが、あまり大きな改善にはならず、これが老眼か...と、さすがに少しショックを受けております。

衰えるといえば、10年ぐらい使っていたパソコンを先日、新春セールで新調しました。
今日のブログもこれで書いておりますが、今までスローモーションだった起動やネットも、サックサクに動き、いい買い物をしたなと満足しております。
ただ一点、本体の色がブルー、それもグレー寄りのブルーなのですが、キーボードの文字が白。これが先ほどの老眼よろしく、部屋の電灯に反射してちょっと見えにくい。以前は本体黒に文字は白。まあ、ほとんどブラインドタッチ(死語?)なので問題はないと言えばないのですが、それでもチラチラと下を見る方なので、ちょっとだけストレスを感じます。

*

世界三大ギタリストとも呼ばれていたジェフ・ベックが亡くなりました。
昔からギターは好きですが、ジャズギターよりも、ギュインギュイン鳴らすロック系の方が好きです。
学生の頃、ジミヘンやクラプトンは聴いていましたが、ジェフ・ベックは聴いていなかったので、一番有名な「ブロウ・バイ・ブロウ」と「ワイヤード」の2枚を当時TSUTAYAで借りて聴きました。
もちろん悪くはないのですが、これはロックというより、フュージョン系だなと率直に感じました。
特に「ワイヤード」に収録されていた有名な「レッド・ブーツ」は好きでよく聴きましたが、これはギターというより、バックのキーボードのヤン・ハマーや、ドラムのナラダ・マイケル・ウォルデンの方に衝撃を受けたので(特に手数)、ベック自体はちょっと渋めの印象でした。
その後聴いた「フー・エルス!」は打ち込みのリズムの中に、ギターがギュインギュインと前面に出ているので、前述の2作品がちょっと、という人はこっちを聴いてみるとよいかもしれません。

それとこの2003年のライブ盤をよく聴きました。
キーボードにトニー・ハイマス、ドラムにフランク・ザッパやブレッカー・ブラザーズにも参加していたテリー・ボジオです。アルバム「ギターショップ」と同じメンバーでベースレスなので、薄っぺらいサウンドじゃないかと思われますが、それをカバーするのに有り余るぐらい、とにかくギターの音が爆音でギュインギュインです。
ベックのプレイはとても管楽器的で、タッチやボリュームのつまみ、それとあのトレモロアームで音程をグイグイと変化させることによって、メカニカルになりがちなギターを、とても生き生きとしたサウンドにさせております。ですのでちょっとピッチの甘さや粗さはご愛敬ということで。
現代では新たなロックギターヒーローは生まれていないですが、まだまだ可能性のある楽器だと思うので、受け継いでくれる人がいないと寂しいです。
ご冥福をお祈りいたします。

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これは「ギターショップ」リリース時ですので若い。テリー・ボジオ大先生がUPされておりました。

あけましておめでとうございます 本日の一枚■David Bowie/★(Blackstar)

遅ればせながら明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

3日に近くの小さな神社へ初詣に行き、そこでおみくじを引きました。
結果は小吉。
まあまあかな、と思ったのですが、よくよく内容を読むと、願望は叶いがたい、商売は利益少なし、学問は困難なり、などとマイナスのことばかり書いていて、なんだか幸先が思いやられます。
ここの神社のおみくじ、絵馬や破魔矢などが売っているそばに、箱がちょこんと置いてあり、「おみくじ100円」の表記と貯金箱の口があるだけで、特に巫女さんも見張っている様子もなく、引きたい人は勝手に100円入れて1枚とってください、というスタイルでした。
これもセルフレジの一種、むしろ何年も前からこういうスタイルだったので、セルフレジの走りなのかと思いました。

セルフレジは、既にコンビニやスーパーでも多くが取り入れております。
今はまだ有人のレジとセルフレジ、両方ありますが、いずれは全部セルフレジになる日も遠くはないのではないでしょうか。
私は気が楽ですし、今でもあれば空いていれば必ずと言っていいほど、セルフレジを利用するので問題ないですが、お年寄りは苦労するのだろうな...と思っていた矢先の先日、あるスーパーのセルフレジで、商品のスキャンが完了、いざ支払いをSuicaで行おうとタッチした瞬間、けたたましい警告音と共に「従業員をお呼びください」の文字が。
あわあわ、あわあわ、としていると、店員さんが来てくれて、機器を見てくれたのですが、どうにもこうにも直らない。後ろにはレジを待つ人達が...
結局、会計は終了していないということで、有人のレジに頼ることになりました。
いやはや焦りました。これが頻繁にあるのであれば、ちょっと不安になってきますね。

*

初詣へは行きましたが、基本、年末年始は食っちゃ寝の日々を過ごしていました。
年末に何気なくテレビを見ていたところ、NHKで映像の世紀をやっており(このシリーズ好きです。もちろん加古隆のあの曲も含めて)、今回のテーマは「ロックが壊した冷戦の壁」 。
ベルリンの壁崩壊にまつわるドキュメンタリーで、ニナ・ハーゲンや、ルー・リード、デヴィッド・ボウイが出ており、思わず最後まで見入ってしまいました。
もちろん、音楽だけが壁崩壊の要因になったということはありませんが、少なからず間違いなく影響はあったのでしょう。それがよく分かる編集でとても素晴らしかったです。
当時のレコードショップに群がる人々など、時代が違うよ、と言われてしまえば、それまでなのですが、混迷している現代に、音楽でこのような影響を持ったカリスマは正直思いつきません。

*

そのあとすぐに、デヴィッド・ボウイの、こちらはアマゾンプライムで見つけた「デヴィッド・ボウイ-最後の5年間」を見ました。
ボウイの生涯を大まかに振り返りながら、2016年に亡くなる前の5年をフューチャリングして、当時に関わった人達にインタビュー中心によるドキュメンタリーです。
これも見てとてもよかったです。アルバムのプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティや、当時のレコーディングしたミュージシャンのインタビューが多く、特にボウイの音楽面で好きな方にはとてもおすすめです。
ジャズファンとしてはボウイ最後の作品、「★」に関わったダニー・マッキャスリンと、その前のシングル「Sue」を共同制作し、マッキャスリンを紹介したマリア・シュナイダーのインタビューがとても興味深かったです。ほんの一瞬ですが、マッキャスリンとマリア・シュナイダーセッションの様子も映っていて、これはフルで聴きたかったのが残念でしたが(ドラムはもちろんマーク・ジュリアナ)。

「★」がリリースされる際、当時私は、初期のベストアルバムぐらいしか聴いていないぐらいのデヴィッド・ボウイの知識しかありませんでしたが、ダニー・マッキャスリンやマーク・ジュリアナが参加するということで、へーちょっと聴いてみるか、と軽い気持ちで、先行して公開していた音源を聴きました。
なんだこれは、と単純にぶっ飛びました。
9分以上ある表題曲は、どちらかというと中東的でオリエンタルな曲調で、とにかく暗い、電子音も入って、打ち込みのようなドラムのサウンド、その中にリアルなサックスとブラスが入っております。ボウイのボーカルはメロディーを歌うというよりかは、語りや嘆きの叫びに近く、例により何重にもエフェクトも施してあり、PVも相まって終始妖しげな雰囲気を醸し出しております。
未だに、というかやはり特にこの時期にはよく聴いている一枚です。
その後、ボウイの曲を演奏するようにもなり、以前のアルバムもよく聴くようになりましたが、やはり私は「★」が一番好きです。少数派ですかね...?
ちなみに次点は「The Next day」、「Heathen」です。


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大みそか 今年の一枚■鈴木良雄 / Five Dance

12月ももう終わりです。
すなわち2022年ももう終わりです。
相も変わらず、今年も良い年ではありませんが、悪い年でもありませんでした。

*

毎年、大みそかに更新するブログは、今年リリースされた私的No.1アルバムを挙げております。
年々、新譜を聴く量が減っているので、あれは聴いたのか、これはどうなんだ、というツッコミはご容赦ください。

栄えある2023年はこちらになります。

鈴木良雄 / Five Dance
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日本のジャズ・レジェンド中のレジェンド、御年76歳のチンさんこと鈴木良雄のライブアルバムです(敬称略させていただきます)。
「The Blend」と冠したバンドは2管+ピアノトリオというオーソドックスな編成。
オリジナルの楽曲を中心に、メンバーは長年の盟友である峰厚介をはじめ、歴戦の猛者達で固められております。
美しさや哀しさなど彩り豊かな楽曲、重厚なアンサンブル、スリリングでエキサイティングなソロは、ジャズの醍醐味すべてが詰まっております。
かつてのボスでもあるアート・ブレイキーの令和版のジャズメッセンジャーズにしたいと考えたのかどうかは分かりませんが、オマージュで「モーニン」もやっており、大満足な2枚組でした。

新宿ピットインのライブにも足を運んだのですが、とにかくエネルギッシュでした。
その時、このアルバムには収録されていないのですが、ここは新宿だからという短いMCの後に「新宿」という曲をやったのですが、これが圧巻でした。
明らかにそれまでの曲とは毛色が違くて、ジャズというよりロックかフュージョン寄りのサウンド、そして何より、ベースラインが特徴的で、とてもコントラバスで弾くようなフレーズではなく、それを涼しい顔で弾いておりました(後に原曲を聴いたのですが、それはピアノで弾いたものでした)。
そのテンションの高さにメンバー全員に火がつき、語彙力がないことを恐れて書くのであれば、モノ凄いものを聴かせていただきました。

先日、隔月で発刊されているジャズ批評を買いました。
特集は「私が選ぶ日本ジャズの名盤」。
ライターの方やレーベル関係の人などが、日本のジャズベスト5をあげているのですが、若いころは日本のジャズを偏見の目、というか食わず嫌いであった私にとっては、全く聴いたことがないアルバムも多く、とても勉強になりました。
取り上げられているアルバムは'70年~’80年代が多く、やはりこの辺りの作品は一番エネルギッシュで、一番「日本のジャズ」という独自の色がある作品が多いかと思います。その時に活躍されていたアーティストは、鈴木良雄、峰厚介はじめ、今も現役バリバリで活動されている方が多くおりますが、その方々は今ライブで聴いていても、そのエネルギーは全く衰えているような感じがしません。

そういえば、開演前にトイレで用を足していたら、スッと隣にチンさん御大が。
「このエネルギーはどこに秘密が...?ちょっと覗いてやろうかな」
とチンさんの...と、一瞬思いましたが、罰当たりだなと止めておきました。本当ですよ。
最近、怪我をされて思うように演奏が出来ていらっしゃらないようです。
早い回復をお祈りいたします。

*

本年もお世話になりました。
よいお年をお迎えくださいませ。

ライブ盤のはなし 本日の一枚■Brian Blade / Live From The Archives Bootleg June 15 / 2000

11月ももう終わりです。
プロ野球、MLB、テニスなど、私の好きなスポーツのシーズンが終わり(テニスはデビスカップが残ってはおりますが)、毎日つまらなくしておりましたが、サッカーのワールドカップが埋めてくれております。
サッカーは以前からワールドカップだけは見ているという生粋のにわかファンです。
オフサイドのルールもよく分かっていないのですが、とりあえずオフサイドはゴール決める前に、審判がけたたましい警告音とともに「オフサイドー!!!」とマイクで絶叫してほしいのです。
ゴール決めた後、「残念!オフサイドでしたー」となるのが興が冷め冷めなのであります。

*
昔、ライブ盤は聴かない、という知り合いがいて、まあ確かに、ポップスやロックだとスタジオ盤と比べて、音や演奏が荒いのが残念なのは、なんとなく分かるな、と思ったのですが、よくよく聞いたらジャズも同じようにライブ盤を聴かない、と言うので、それはちょっと勿体ないな、と思いました。
ジャズは即興演奏を重きをおくジャンルなので、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーンのヴィレッジヴァンガードのライブ、マイルスのプラグド・ニッケル、フィルモアでのライブ、スタン・ゲッツのピープル・タイム、キース・ジャレットのケルンをはじめとするソロ・コンサートなどなど...ジャズではライブ盤の名盤は数えきれないくらいぐらいあります。
最近はブートレグ(いわゆる海賊版)として出回るのを防止する目的もあり、そのブートレグ盤をオフィシャルでリリースすることもよくあります。
これがそうなのかは分かりませんが、ブライアン・ブレイドが、自身のレーベルから、2000年のカート・ローゼンウィンケルが参加したライブ音源をリリースしました。
タイトルに「Bootleg」と入れているように、録音状態は正直よいとは言えません。本当に客席のテーブルの下にちょっとした機材を隠して録っていたのかのような音で、食器の音や、客同士の会話が聴こえます。
ただ演奏は文句なしで素晴らしいです。メンバー各々のアグレッシブなソロ、何より、リーダー、ブレイドのここ最近の作品では、あまり聴かれないような暴れっぷりを披露しております。
それだけに当時、もうちょっとちゃんとライブ録音を残してほしかったな...と思います。
まあ、一番良いのは当時そのライブに行けよ、ということなのでしょうが。

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近日のライブです。
もしよろしければどうかよろしくお願いいたします。

■12/1(木)
関内 アドリブ

【QUARTET】
川村信一(tenor sax)
篠田淳(piano)
大森哲也(bass)
川村成史(drums)

start 19:00
charge ¥2,000 + order

レギュラーカルテットです。
いつも頼れる素晴らしいリズムセクションをバックにジャズスタンダード中心にやります。

プロフィール

シンイツ

Author:シンイツ
うだつの上がらない、しがないサックス吹きです。
ジャズやポップスを中心に、主に都内、横浜市内でライブをやっております。

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